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大型貫通爆弾(MOP:Massive Ordnance Penetrator)

近年、イランや北朝鮮が核開発を地下で実施したように、軍事拠点を地下に置く傾向が強まっているように感じます。グーグルアース等に見られるように画像収集衛星等の発展に伴い、平地の軍事拠点は手に取るようにわかる状況といっても言い過ぎではないかもしれません。したがって、今後も平地の軍事拠点を地下に 移す傾向が続くのではないかと思います。

さて、この傾向にともない、地中貫通爆弾(バンカーバスター)の重要性が高まるのではないかと考えていたのですが、ウォールストリートジャーナルに よると、1月中旬にペンタゴンがバンカーバスター(地下貫通爆弾)の試験を実施したことを明らかにしたとのことです。試験はステルス戦略爆撃機であるB2爆撃機からバンカーバス ターを投下するかたちで実施されたようです。
これは以前からペンタゴンが開発を進めていたMOP(大型貫通爆弾)のことを指すと思われます。こ のMOPは米軍が開発中の最大の通常爆弾であり、30000ポンド(約13600キログラム)という大きさです。今までに3.3億ドルが開発のために費やしており、更なる開発のためにさらに4億ドルを使うことを予定されていました。今までは、航空機から爆弾を落とすと いう実験はまだ行われていなかったため、実際に核施設を破壊できるだけの能力があるかどうかは、未知数だったのですが、この記事によると、同じ目標に2回以上の攻撃を行うことで、破壊的な効果をもたらすとのことです。

 

オバマ政権はイランの核開発問題に対して、外交によって解決する努力を続けている一方で、仮に外交交渉が失敗した場合には、武力行使も辞さないという姿勢を維持していると考えられます。

 

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