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セオドア・ルーズベルト(TR)

米国のラシュモア山には4人の大統領の彫像があるのですが、ワシントン、ジェファーソン、リンカーン、そしてセオドア・ルーズベルトです。セオドア=ルーズベルト(Theodore Roosevelt)は、現代の米国を形作った人物として言われ、その頭文字からTRと呼ばれます。

セオドア=ルーズベルトは、州議会議員(State legislator)、ニューヨーク市の警察本部長(Police commissioner)、米西戦争における義勇団の大佐(Rough Rider colonel)、海軍の次官補(Assistant secretary of the navy)、ニューヨーク市長を経て、副大統領、そしてマッキンリー大統領の暗殺を受けて、1901年に大統領へとなります。ルーズベルト大統領が大統領に就任した当時は、ビクトリア時代と呼称される時代であり、極めて保守的な時代でした。その一方、行き過ぎた市場主義が、産業革命や都市化を通じて、様々な社会問題を生起した時代でもありました。この状況を改善するために、ルーズベルトは共和党出身の大統領にも関わらず、進歩主義的な考え方から、政府による規制を進めるのです。

ルーズベルトが規制を進めた政策は、以下のような政策が挙げられます。
(1)トラストの規制。1904年には最高裁でNorthern Securities Companyの解散が命ぜられるなど、ルーズベルトはトラストバスター(Trust buster)と称されます。(2)ビジネスに対する規制を進めるために、Department of Commerce and Laborを創設。(3)Elkins Act等により、賄賂の禁止等を進めます。(4)植民地時代の10分の1にまで森林が減少したことを受けて、自然保護に関する法律を成立させます。