share-knowledge’s diary

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良い失敗と悪い失敗

失敗は3つのカテゴリーに分けられます。
一つ目は、予防可能な失敗です。これは単純ミスが挙げられます。失敗の要因は、従業員に対する不十分なトレーニング、従業員の不注意や能力不足が考えられます。但し、この失敗は、チェックリストを使う等で改善することは容易にできます。これは悪い失敗です。

二つ目の失敗は、複雑なシステムや制度を構築したことによって生じる失敗です。
実践を繰り返すことで失敗のリスクは下がるかもしれませんが、小さな失敗を完全に防ぐことは困難です。小さな失敗の積み重ねが、大きな問題へと発展する可能性があります。例えば、病院における問題の大部分は、患者へのケアに対する小さな失敗から生じています。これも一つ目と同様に悪い失敗です。

三つ目の失敗は、未知の分野における積極的な失敗です。この失敗は価値のある知識を与え、競争力の強化や将来の成長をもたらします。新薬の発見、新しいビジネスの創出、新しい製品の開発などは、積極的な失敗によてもたらされるものだと考えられます。したがって、これは良い失敗です。

個人や組織にとって重要なことは、失敗が良い失敗なのか悪い失敗なのかをしっかりと認識することです。

(参考)The HBR Channel " Distinguish Good Failures from Bad Ones"

ちなみに、英語は下記のような文章です。なので、だいぶ意訳しています。

1 Preventable failures in predictable operations
2 Unavoidable failures in complex systems
3 Intelligent failures at the frontier