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DIUxとは

DIUxとは、米国国防省傘下のDefense Innovation Unit Experimentalのことでして、昨今の技術進歩に対応するため、民間のイノベーション力を国防に活かしていこうとして2016年に設立されました。この背景には、2018年の国防戦略(National Defense Strategy)にも記載されていますが、敵対国がイノベーションを生み出すグローバル市場に米国と同様にアクセスしていることから、米国の軍事技術の優勢性が失われつつあるとの危機感によるものです。DIUxの年間報告書にも記載されていますが、過去数十年間、キーテクノロジーは政府の研究機関などで開発されてきたものの、現在は民間セクターが先端技術をリードしています。すなわち、公的研究機関主導であった軍事技術革新は今や民間の技術革新をいかに取り入れていくかが重要になっているわけです。この民間技術の導入のために設立されたDIUxはカリフォルニアに本部を置き、テキサス、ボストン、ペンタゴンに支部があります。

DIUxの試みとして面白いのはリクルーティングでして、国防省の公務員のみで構成されているわけではなく、ベンチャー企業を立上げ売却した実績のあるメンバー、ホワイトハウス、国防長官府や統合参謀本部でチームを率いたことのあるメンバー、シリコンバレーの企業立上げを支援したメンバー等で構成されており、スタッフ構成の面からも革新技術の導入にあたって必要な組織づくりを進めている点にあると思います。

(参考)DIUxのホームページ https://www.diux.mil/