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Emotional Intelligence(心の知能)

感情を読み取るEmotional Intelligence(心の知能)はスキルやIQの倍ほど重要であり、過去の研究ではEmotional Intelligenceを有するリーダーがいる部署は20%ほど生産性が向上したことが分かっている。

心理学者のダニエル・ゴールマンは、Emotional Intelligenceを構成する5つの要素を挙げている。①Self-awareness(自己認識)②Self-regulation(自己規制)③Motivation(動機付け)④Empathy(共感)⑤Social Skill(ソーシャルスキル)である。

  1. Self-awareness(自己認識)・・・自分を現実的に評価でき、自虐的なユーモアのセンスを持つ。また、やりすぎて無理をすることもない。自らを的確に評価できるリーダーは自らの組織も的確に評価できる。
  2. Self-regulation(自己規制)・・・感情をコントロールできる。失敗した場合にはその原因を認識し、他のメンバーにも共有し、解決方法を提案できる。感情をコントロールできるリーダーは公正さや信頼のおける環境を作り出すことができる。これにより才能あるスタッフを引き付けることができる。
  3. Motivation(動機付け)・・・仕事に対してお金だけでなく情熱で取り組み、自分の能力値を挙げたいと望む。失敗した際に、外部環境に原因を求めたり、個人的失敗だと考えがちだが、Motivationを有するリーダーは、失敗から多くを学んだと考えることができる。
  4. Empathy(共感)・・・相手が何を言いたいのかをより深く理解できる。Empathyはますます重要になっており、チームワークやグローバルビジネス、それに優秀なスタッフを引き付けるために必要不可欠である。リーダーはチームメンバーを理解し、彼らが協力的に働くように手助けする必要がある。また、グローバルビジネスにおいては、様々な文化を有するスタッフがいるため、彼らを適切に理解する必要がある。さらにEmpathyを有するリーダーは、スタッフの満足度を高め、転職率を下げることができる
  5. Social Skill(ソーシャルスキル)・・・他人に対して親切かつ友好的であり、時にはなんてこともない雑談が関係構築に結び付くこともある。Social Skillをもつリーダーは、関係を固定化せずに広げていくことができる。 

(参考)The HBR Channnel "What Makes a Leader?" 5 Dec 2016