2016-01-01から1年間の記事一覧
E-2D(アドバンスト・ホークアイ)やRQ-4(グローバルホーク)を開発してきた防衛企業のノースロップ・グラマンですが、元々はノースロップ社とグラマン社という別々の会社でスタートしました。グラマン社を創設したのは、リーロイ・グラマン(Leroy Randle …
強制外交(Coercive diplomacy)とは、ある国が他の国に対してある種の行動をやめさせるための政策であり、その実施にあたっては限定的な軍事行動も含まれます。強制外交そのものは伝統的な軍事戦略よりは経済効率的であり、流血もなく、政治的リスクも低いで…
私たちの普段の生活においても、仕事においても、何かを決定しなければいけないことというのは多々あると思います。ただ、何かを決定するという行為に関して、私たちは三つのことを忘れてはいけません。 一つは、決定すること自体が何かを変えるわけではない…
CNN効果(CNN Effect)とは、CNNのような24時間のニュース報道が、政府の対外政策に影響を与えているというものです。 しかしながら、実際にニュース報道が政策に影響を与えるかどうかには議論があります。メディアが政府の政策に影響を与えるというよりも…
北朝鮮からの弾道ミサイルに備えて、韓国にTHAAD(The Terminal High Altitude Area Defense)が配備されるとのことです。 THAADは迎撃ミサイル、発射台、レーダー、射撃管制装置、通信支援装置などからなります。1つの発射台に72発のミサイルを…
一般的に、国力を比較するにあたり、GDPでもって比較することが多いように思います。しかしながら、GDPの大きさは生活の質と比例するわけではありません。GDPが増えれば、日々の生活が改善されるかというと、決してそうではないわけです。 そこで、経…
ロケットなどを発射する国は多いですが、最悪の場合、そのロケットにより被害が生じる可能性もゼロではありません。とすると、その被害は誰が責任を負うのでしょうか。 宇宙条約の第7条によると、「条約の当事国は、月その他の天体を含む宇宙空間に物体を発…
心理学者として有名なフロイト(Sigmund Freud)はユダヤ人であったことから、ナチスからの迫害を逃れるため、オーストリア併合の1938年にロンドンのマースフィールドガーデン(Maresfield Gardens)に移り住みます。翌年1939年、ロンドンにてフロイ…
2016年5月に米空軍が“Air Superiority 2030 Flight Plan”という報告書を発表しました。これは2030年以降の”highly contested environment(非常に競争的な環境)“において航空優勢を担保するために必要な能力を発展させていくことを示したものにな…
報道等で見かけるワードですが、今一つ違いを明確にせずに使用している報道が多い気がしますが、「日本の防衛法制(2版)」(内外出版)によると、明確な違いは以下の通りのようです。 「武器の使用」とは、火器、火薬類、刀剣類その他直接人を殺傷し、又は…
中国と韓国では離於島(イオド)(英語名はSocotra Rock)という暗礁をめぐる領有権問題があります。暗礁とは海面に表れていない岩礁のことを指し、イオドは海面から4.6メートル下にあります。場所は韓国のマラドから約150km、中国のHaizhao Islandか…
認知心理学における「利用可能性ヒューリスティック」とは、何かを決める際に無意識的に使用する思考のショートカットのことを意味します。特に人はより身近で新しい情報に基づいて物事を考える傾向にあります。例えば、車の盗難のニュースを数件聞いた後な…
北方領土、竹島、尖閣諸島などの領有権問題が報道等でクローズアップされる際には、接続水域や領海、領空という言葉が当たり前のように使われています。ただし、その定義をしっかりと認識している読者がどこまでいるのでしょうか。というわけで、各定義につ…