share-knowledge’s diary

論文やニュース等で私が面白いと思ったものをアップしていきます。

国際関係

世界の軍需企業ランキング

ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)より、2016年の軍需企業の売上に関する発表があり、5年連続で減少していた売上額が5年ぶりに上昇に転じ、2015年と比較して1.9%の増加であったとのことです。前年度に比べて増加した国としては、米国、英…

強制外交

強制外交(Coercive diplomacy)とは、ある国が他の国に対してある種の行動をやめさせるための政策であり、その実施にあたっては限定的な軍事行動も含まれます。強制外交そのものは伝統的な軍事戦略よりは経済効率的であり、流血もなく、政治的リスクも低いで…

CNN効果とは

CNN効果(CNN Effect)とは、CNNのような24時間のニュース報道が、政府の対外政策に影響を与えているというものです。 しかしながら、実際にニュース報道が政策に影響を与えるかどうかには議論があります。メディアが政府の政策に影響を与えるというよりも…

Social Progress Index

一般的に、国力を比較するにあたり、GDPでもって比較することが多いように思います。しかしながら、GDPの大きさは生活の質と比例するわけではありません。GDPが増えれば、日々の生活が改善されるかというと、決してそうではないわけです。 そこで、経…

中国:Pessoptimist nation

William CallahanのPessoptimist nationの興味あるところのみを抜粋して記載。〇中国の外交政策の楽観論:中国の対外政策の目的は、多極化を達成すること、責任ある大国になること、平和的台頭、平和的発展及び調和のある世界を作ることである。したがって中…

ネオクラシカルリアリズム(新古典的現実主義)とは

ネオクラシカルリアリズム(新古典的現実主義)は、ネオリアリズムと同様に国際関係の構造的要因が国家の行動を決定すると考えますが、他方で国内要因や国家指導者の認識を考慮することを主張します。 ネオクラシカルリアリズム(新古典的現実主義)の名付け…

防御的リアリズムと攻撃的リアリズム

今回は、防御的リアリズム(Defensive realism)と攻撃的リアリズム(Offensive realism)の紹介です。双方ともにネオリアリズムに属するものの、そこから少し派生した理論です。ネオリアリストの間では、国家はどのくらいのパワーを必要とするのかという問いに…

ネオリアリズムとは

今回は前回の続きで、ネオリアリズムの紹介です。1970 年代の学界においては科学的アプローチへの関心が高まっていました。ケネス・ウォルツはリアリズムの中心的な考えを、科学的アプローチを利用した理論的枠 組みに作り変えることで、リアリズムを生…

リアリズムとは

リアリズムは、当初は理論というよりは、哲学として存在したと言えます。その歴史は古く、紀元前のトゥキディデスや孫子まで遡ることができます。国際関係論の古典的リアリズム、ネオリアリズム、新古典的リアリズムはその哲学的伝統を受け継ぎ、今に至るわ…

実証主義(Positivism)とポスト実証主義(Post positivism)

国際関係論で頻出なのがPositivismとPost positivism。実証主義(Positivism)とは自然科学の方法論は国際関係を説明するに有効であるとする考え方で、物事の因果関係を説明することに重点が置かれます。主な国際関係論としては、リアリズム、リベラリズムが…