share-knowledge’s diary

論文やニュース等で私が面白いと思ったものをアップしていきます。

Reflexivity(再帰性)とは

Reflexivity(リフレキシヴィティ)とは日本語では”再帰性”と訳されるのですが、定性的研究手法では必須の概念とされています。レフレキシヴィティとは、研究者が研究において設定する議題や仮説、研究対象の場所、個人的な信念や感情がどのように研究に影響…

大型貫通爆弾(MOP:Massive Ordnance Penetrator)

近年、イランや北朝鮮が核開発を地下で実施したように、軍事拠点を地下に置く傾向が強まっているように感じます。グーグルアース等に見られるように画像収集衛星等の発展に伴い、平地の軍事拠点は手に取るようにわかる状況といっても言い過ぎではないかもし…

オフィス環境と仕事への満足度

オフィス環境と仕事の満足度に関係はあるのでしょうか。この問いを調べるために、米国とカナダの5つの都市に所在する9つのオフィスで働く779名を対象にした研究が行われました。 こ の研究では、COPE(Cost-effective Open-Plan) Projectという、仕切り…

TIMESの大学ランキング

TIMESの2014-2015の大学ランキングが発表されました。正直、大学ランキングが有効性には疑問を持っているのですが、日本の大学ランキングで少し気になる点があります。 日本の最高学府は東京大学ですが、今年も総合ランキングでアジア1位、全体で…

メモ:マネジャーの実像「管理職」はなぜ仕事に追われているのか

ヘンリー・ミンツバーグの著書の日本語訳が出ていると友人に教えられ、早速読んでみました。興味深い点は以下のとおり。 第1章 学問上、リーダーシップとマネジメントを分ける傾向にあるが、ミンツバーグは、リーダーシップはマネジメントの一部であり、リ…

年齢・仕事経験と職場との関係について

Ng(2009)の論文からの興味ある点について下記に記載。 人は他の同僚よりも年齢が高い場合、仕事への意欲が低減し、かつ同僚からのサポートを受けずらい。他方で、年齢が近いと、同僚や仕事環境にポジティブな認識を持つ傾向にある。雇用者が十分に義務を履…

キーリゾルブとフォールイーグル

毎年、朝鮮半島の緊張を高める米韓演習が今年も始まります。この演習はキーリゾルブ(Key Resolve)という指揮所演習とフォールイーグル(Foal Eagle)という部隊が実際に動く実動演習からなります。キーリゾルブは12日間でフォールイーグルは8週間を予定し…

モバイルデバイスとワークライフバランス

iPhone、iPad、Galaxy等のモバイルデバイスは今や私たちの生活に欠かせないものとなっています。しかしながら、これらのモバイルデバイスは仕事と私生活の壁を壊し、ワークライフバランスを悪化させる可能性があります。 実際に、携帯があるために、電波が届…

Incident Management Team (IMT)のパフォーマンスの研究

IMTはIC(Incident Controller)、OO(Operations Officier)、PO(Planning Officer)、LO(Logistics Officer)からなる。研究の結果として分かったことは下記の通り。1 ICは目的を伝えるが、詳細な方向性は伝えない場合と、目的を伝えずに詳細な指示だけ出す…

取締役会のパフォーマンス

○取締役会のパフォーマンスに関して取締役会のパフォーマンスには、effort norms、cognitive conflicts、knowledge and skillの3つが関わってくる。①effort norms(役員がどの程度、会社に貢献する努力をしようと考えているか)②cognitive conflicts(役員間…

組織文化(Organisational Culture)

シャインは組織文化を三つのレベル(Artifacts、Espoused Beliefs and Values、Basic assumptions)からなると主張しています。(1)Artifacts (人工物)Artifactsには我々が見たり、聞いたりする全てをの現象を含みます。例えば、建造物、服装のスタイル、…

Devil's advocate (悪魔の代弁者)

Devil's advocate(悪魔の代弁者)とは、グループ内での意見が画一化することを妨げ、より深い議論をもたらすための役割を演じる者のことを意味する。悪魔の代弁者は、考慮する必要があるにも関わらずグループ内の誰も主張しない不人気な意見を述べる必要が…

Multiple advocacyとは

Multiple advocacy とは、政策決定過程において、リーダーがイニシアティブを発揮すること及び各アクターの意見をリーダーが中心となって調整する、この二つが合わさったシステムのことである。特に以下の4つの条件が満たされた場合に、その効果を発揮する…

心理的契約(Psychological Contract)

心理的契約とは、個人と組織がお互いに求め合っているもの(例えば、給与や労働条件等)について合意している状態のことを言います。心理的契約はもともとは、現場監督と肉体労働者との間における公式もしくは非公式の合意(賃金体系、生産量、労働条件等へ…

世代戦闘機

戦闘機は明確な基準があるわけではありませんが、その性能に応じて以下のような世代に区分されます。 第1世代戦闘機:1945年~1955年。ジェットエンジンを搭載した最初の軍用機。レーダーやアフターバーナーなどは搭載していない。(例:F-86、MiG-1…

Sensation-Seeking Scale(SSS)とは

Sensation-Seeking Scaleとは、ある個人がどの程度リスクを求める傾向にあるのかを調べるための指標のことで、1964年にZuckermanによって発表されました。 (参考)Marvin Zuckerman (1964) Development of Sensation-Seeking Scale なお、ある研究によ…

NEO-PIとは

NEO-PI(NEO Personality Inventory)とはBig fiveに基づき作られた性格検査です。 心理学でBig fiveとはNeuroticism(情緒不安)、Extraversion₍外向性)、Openess to Experiende(開放性)、Agreeableness(調和性)、Conscienousness(勤勉性)の5つを指します。 M…

MBTIとは

MBTIとはMayers-Briggs Type Indicatorの略称であり、その名のとおりマイヤーズ(Mayers)とブリッグス(Briggs)によって作成された性格検査のことを言います。 性格は下記の4つの指標を組み合わせて、計16個のタイプがあるとされています。 EI:Extraversio…

ネオクラシカルリアリズム(新古典的現実主義)とは

ネオクラシカルリアリズム(新古典的現実主義)は、ネオリアリズムと同様に国際関係の構造的要因が国家の行動を決定すると考えますが、他方で国内要因や国家指導者の認識を考慮することを主張します。 ネオクラシカルリアリズム(新古典的現実主義)の名付け…

防御的リアリズムと攻撃的リアリズム

今回は、防御的リアリズム(Defensive realism)と攻撃的リアリズム(Offensive realism)の紹介です。双方ともにネオリアリズムに属するものの、そこから少し派生した理論です。ネオリアリストの間では、国家はどのくらいのパワーを必要とするのかという問いに…

ネオリアリズムとは

今回は前回の続きで、ネオリアリズムの紹介です。1970 年代の学界においては科学的アプローチへの関心が高まっていました。ケネス・ウォルツはリアリズムの中心的な考えを、科学的アプローチを利用した理論的枠 組みに作り変えることで、リアリズムを生…

リアリズムとは

リアリズムは、当初は理論というよりは、哲学として存在したと言えます。その歴史は古く、紀元前のトゥキディデスや孫子まで遡ることができます。国際関係論の古典的リアリズム、ネオリアリズム、新古典的リアリズムはその哲学的伝統を受け継ぎ、今に至るわ…

実証主義(Positivism)とポスト実証主義(Post positivism)

国際関係論で頻出なのがPositivismとPost positivism。実証主義(Positivism)とは自然科学の方法論は国際関係を説明するに有効であるとする考え方で、物事の因果関係を説明することに重点が置かれます。主な国際関係論としては、リアリズム、リベラリズムが…

各国のロビー活動費

Foreing Influence Explore から2013年の米国における国別のロビー活動費が公開されました。中東における米国の同盟国であるアラブ首長国連邦が最も多いロビー活動費でしたが、特筆すべきは韓国のロビー活動費だと思います。こ の統計がどこまで信頼性が…